『ウミウサギ』 -aiko
『ウミウサギ』 -aiko
アルバム"秘密"2008年
作詞/作曲 aiko
編曲 島田昌典
最近の2枚のアルバムで、aikoが大人になった。
この曲を聴いてそう思った。
なんだか寂しいようで、うれしいような感じだ。
「aiko節」と呼ばれる従来の奇抜なメロディラインや
コード使いはさすがに目新しさが減ってきた。
さすがにもう、あれ以上の新しい楽曲を
一人の人間に生み出せと言うのは、無理な話だと思う。
しかし、(というべきか、必然と言うべきか)
バラードが「聴かせる」バラードになった。
前作"彼女"の『17の月』も素晴らしいメロディだが、
若干ヨナ抜 きに頼ってしまっていた感があった。
しかし本作の『ウミウサギ』は新境地を開拓した。
単純なメロディ、複雑なアレンジ、甘酸っぱい歌詞。
上手くは言えないのだが、大人になった感じがする。
なんかこう、テクニックで押してこなくなった。
話は急に変わるが、
私はMr.Childrenの『【es】』以降の曲があまり好きではない。
桑田佳祐と『奇跡の地球』を出して以来、
曲が急に大人になったのだ。
(友人の中には逆のパターンもいる。人それぞれですね。)
槇原敬之も『SECRET HEAVEN』以降、急に大人になった。
(マキハラの場合、別の事情があるのかもしれないけれど)
平井堅もしかり。
(平井堅は変身して商業的に大正解だった。)
ある音楽評論家が言っていたのだが、
オトコには20台後半のある時、"ゾクッとする瞬間"があって
それがシンガーソングライターの場合、
顕著に楽曲が変わるらしい。
私は今まで「ゾクッ」以前に好きだった歌手の
「ゾクッ」以後はなぜか好きになれなかった。
オンナにもそれがあるのかどうか私は知らない。
aikoがゾクッとしたのかもしれないし、
アレンジをしている島田昌典がゾクッとしたのかもしれない。
でも、たとえaikoが「大人になった」としても、
それでもやっぱり私は以前と変わらず
aikoの曲は私をすごく楽しませてくれて、嬉しい。

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